お金の知識はなんでもござれ、1級FP技能士のよいしょです。
新年早々、良いドラマを見ました。
コレは解説せずにはいられません。
逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!!
について解説します。
エンタメ作品というより、社会派ドラマです。
考えさせられるテーマが多いよ。
今回、取り上げられたテーマはこんな感じ↓
思うものが多かったですか、今回は育休を取れなかったパパの1人として、
『男性の育休取りにくい問題』
を深掘りします。
育休取りたかったけど、僕の職場で使った男性社員はゼロ。
男の育休って、ホント取りにくい。。。。
社会全体の問題として、1人でも多くの方に読んでいただきたいと考えています。
ぜひ最後までお付合いください。
- 育休を使用している男性は全体の7.48%
- 日本の育休は収入が守られる良い制度(最大8割保障)
- 休んでも収入減らないなら、育休取りませんか??
- 育休が取りやすい社会になってくれ(願い)
ドラマの1シーンで分かる『男性育休取りにくい問題』
実際にドラマであった1シーンがコチラ↓
主人公の一人、ヒラマサさん(星野源)はIT企業に勤務、大型案件を担当するエース的存在。
会社から承認を得た後、プロジェクトリーダーに1ヶ月間の育休を伝えると・・・
いやいや無理でしょ!!
男が育休取ったってやることなんてないよ!
別のシーン、妻のみくり(新垣結衣)が『夫が育休を1ヶ月取得する』ことを上司に伝えると・・・
良い会社だね!
もしウチの会社で男が育休取るなんて言ったら、
「仕事なめてる?」
って言われちゃうよ笑
育児休業は法律に基づく労働者の権利なので、
基本的に会社はその取得を拒否できません。
しかし、実際に男性で育休を利用できているのはごく僅か。。。
『育休取得したいです!!』
その一言が中々言えないですよね。
実際に男性は育休を取りにくいのか。
2019年度 厚生労働省の調査によると、育休を使用している男性は全体の7.48%です。
伸びてるけど、まだ10人に1人も取得できないのね。
取得できた男性が5日未満で育児休業を終える事も多いんだよ。
ドラマの内容はあながち大げさでもないのかも。。。
日本の育休『制度は一流 実態は二流』??
日本の育休制度は世界でも高く評価されています。
収入保障の期間が諸外国と比べても長いですから、育休を取っても収入が激減する事はありません。
しかし、使用している男性は全体の7.48%。
こうも言われます。。。
『制度は一流 実態は二流』
(参考)男性育休、日本で根付くか 制度は一流も実態は二流(NIKKEI STYLE)
まぁ、10人に1人も使ってない制度ですから言い返せないですね。。。。
日本の育休制度の良さ
育休制度の良さについて、確認しましょう。
これだけ見たら、絶対に育休取りたくなりますよ。
何歳まで休めるの??
子が1歳(一定の場合は、最長で2歳)に達するまで、育児休業が可能だよ!
ドラマでは1ヶ月で一悶着あったけど、1歳まで育休を取得できるのね。
パパ・ママ二人で育休を取得すると1歳2ヶ月まで休業できることもあります。(パパ・ママ育休プラス)
育休中はいくらもらえるの??
『休業開始時賃金の67%(休業開始から6か月経過後は50%)』がもらえるよ!
加えて育児休業中の社会保険料は免除されるので、
手取り賃金で比べると休業前の最大約8割を受け取る事ができます。
収入もしっかり保障されるんですから、
男性だって育休を取りたいですよね。
「普通」をアップデートしよう。
『日本の育休制度は優秀なのに、使ってる男性は全体の7.48%』
その様な現状をお伝えしました。
そして、僕が育児休業を取得できなかった一番の理由は
『弊社に男性育休の前例がなく、周囲からの理解を期待できなかったから』です。
休むには誰かを頼らざるを得ないし、
周囲に迷惑をかけるんじゃないか。
誰も使ってない制度を使うのは、
独りよがりじゃないか。
そんな事を考えて諦めました。
僕は考えが固すぎたのかもしれません。
『逃げ恥』の主人公、みくりとヒラマサさんの会話を紹介します。
こんな考え方もいいよね。
さも当然という顔で育休を取れば、周囲の人達も
『あっ取っていいんだ、これが普通なんだ!』
と思い始める。
『普通』のアップデートですね!
後で続く人のためにも道を作りましょう!
育休は労働者の権利です。
あなたの部下・後輩だって、本当は育休を取りたいはず。
『少しでも僕が育休とれば、部下も取りやすい環境になったよな。』
今更ながら、そんな事を考えています。
今後、育休を取得したいと同僚が手を挙げれば、僕は全力でサポートします!
男性の育休取得を応援します!!
最後に
政府も育休男性取得問題には真剣に向き合っている様です。
厚生労働省は24日、男性の育児休業取得を促進するための改革案を示した。希望者全員が取得できる環境を作るため、2022年度にも企業に対して個別に取得を推奨する義務を課す。特に産後8週間以内の取得を促す。
皆が育休を取得しやすい社会になればいいな。。。
最後までお付合い頂き、ありがとうございました!!